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主水(もんど)

近頃 世間に流行るもの
押し込み強盗 高利貸し
賄賂をもらう えれえ人
金 金 金の世の中で
泣くのは弱い者ばかり
涙をふいて おいでなせえ
恨みをはらす仕事人
陰膳据えて 待っておりやす

 

主水といえば必殺仕事人の頭領中村主水(なかむらもんど)である。
表稼業は町奉行所の窓際族だが、裏稼業は暗殺を請け負う「仕事人」。表稼業の昼行灯ぶりと裏稼業のキレ味がなんともいえず魅力のある人物である。


 

 

さて上の写真はJPBA32期生の中村勝プロである。
彼は神奈川県のなんとか郡なんとか町に在住のいなかっぺだが、写真をみる限りでは茶髪にしたりレストも最近の流行を取り入れるなど努力の跡がうかがえる。
キューも光っている。
おそらく押し入れの奥から引っ張り出した「勝負写真」なのだろう。
彼は10時間中9時間ニコニコ笑っている。が、キューを持つと人が変わったように「真剣な男」になる。相手がプロでもC級でもそれは同じだ。
その豹変ぶりは、「亀有公園前派出所」の本田にも似ているし、仕事人中村主水にも似ている。
われわれは彼のひたむきな姿勢に感激し、いつの日にか「仕事人」のような一撃必殺の選手になって欲しいとの期待をこめて「主水(もんど)」と呼んでいるのである。

 

数年前の夜、当時武蔵小山撞球隊が本拠地にしていたビリヤード「ポケット」に彼はフラリと現れた。
「ちょっと撞かせてもらっていいですか?」
一番奥の台でひとりで練習を始めた彼だったが、その玉を見て常連たちはふるえあがった。
強い!

 

やがて恐れていた事態がおとずれた。
「どなたか一緒に撞いていただけませんか?」
勝負を挑まれたのである。
本拠地で挑戦されては逃げる場所もない。やむなく勝負することになったが、常連たちは策を弄した。
「こわし台」と呼ばれる2番台に引きずり込んだのである。
この台は規格外もいいところで、穴が狭い上に6つの穴のすべてが寸法も形も違うという「詐欺」のような台だった。それは、ワナを仕掛けた場所に敵を誘い込むベトコンの戦略そのものだったのだ。
主水はまんまとワナにハマった。

 

「あんたアマチュアじゃないだろ? 玉代はいいよ。」
試合後、常連に声をかけられて主水は答えた。
「今日の玉ではプロと言えない。わたしはJPBAの中村と申します。また来ます。」
彼は玉代を支払って帰った。

 

数日後、主水はふたたびやって来た。
開口一番、彼は言った。
「2番台の攻略法がわかりました。さっそくやりましょう。」

 

攻略法はまちがっていた。
彼はまたしても玉代を支払って帰った。

 

それからというもの、彼は常連並みに通って来るようになった。
常連たちは考えられる限りのワナと権謀術数策で抵抗したが、どうにもならなくなった。以前にも増して集中力に磨きがかかったように感じられた。

 

その急成長のナゾが解かれる日がきた。
主水は耳のあたりを触ると、われわれに秘密兵器を見せた。

 

それは妨害電波防止用の「耳栓」だった。

 

最近、主水はビリヤード店をオープンした。
愛すべき男のために少しだけ宣伝しておこう。

 

ビリヤード「インパクト」
046−284−2600
神奈川県愛甲郡愛川町中津763−3
(地図)
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.20.21.6N35.30.43.3&ZM=11

カウンターは寿司屋顔負けの一枚板。トイレの壁はスペインタイル。
なかなか凝っている。
ドライブの途中にでもどうぞ。
きっと主水が「いつもニコニコえびす顔」で出迎えてくれるだろう。

 

 

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