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布団たたき

「布団叩き」はいうまでもなく天日干しした布団を叩く道具であります。
上左のようなものや籐を曲げたものが多く、上右はかなりの上等品とお見受けする。

隣家の布団叩きの音は耳ざわりだが、自分の家の布団を叩く音はじつに心地よいものです。

「パンッパンッ!」

上に並べたのは布団叩きの代用品であります。
もっともポピュラーなのはテニスのラケットでしょう。
ただし硬式用ラケットは重いので、できれば軟式用かバドミントンのラケットをおすすめしたい。
釣り竿を使用される方もいらっしゃるかも知れないが、スリッパやフライパンは熟練を要するので初心者には向いていないと思われる。

 



上の写真は使用方法を明らかにまちがっております。
人の頭にバケツをかぶせてその上から布団叩きでハタくのは「布団叩き」の尊厳を無視する行為であります。「叩けばホコリの出るヤツなんです。」などという言い訳はこの際通用しません。
この人は「取り扱い説明書」をちゃんと読むべきでしょう。

 


いよいよ本題であります。
上の写真の男が手にしているキューは、あこがれの名器「ザンボッティ」。しかもただのザンボッティではありません。
このキューには「ホープのダイヤモンド」伝説に勝るとも劣らないおそるべき伝説が隠されているのであります。

 

写真の男谷山浩之(通称たにやん)には天敵がいる。
妻です。
谷山夫妻の仁義なき抗争の歴史をいちいちご紹介していたのでは到底紙面が足りないので、ここでは2〜3話にとどめておきます。

 

「旅館置き去り事件」
なかよく温泉旅行に出かけたふたりだったが、その夜晩酌を飲みすぎた谷やんはダウン。しかもゲロゲロやっていた。
「酔うのはあんたの勝手。バカじゃないの?」
妻は一言残してそのまま帰ってしまった。

「正座事件」
妻の説教が始まると谷やんは正座をする。礼儀正しい男なのだ。
かれは「連続正座時間8時間半」の記録を持っている。
かつて東京読売巨人軍の宮田投手は8時半になると登場し大活躍したことから「8時半の男」と呼ばれた。
さしずめ谷やんを「8時間半の男」と呼んでもいいだろう。

 

 

 


さてわたしがここで取り上げたいのが「ザンボッティ事件」であります。
そもそも谷やんの妻はビリヤードが嫌いなのです。
「 大の男が玉ころがしなんかやってバカみたい。何がおもしろいのだろう。」
しかもその玉ころがしに夫は夢中でなかなか帰ってこない。

 

ある日のこと、例によって谷やんは正座しておりました。
「ちょっとあんた。ビリヤードと私のどちらが大事なのっ!?」
こういうのは無視する以外ない。だが無視された妻は逆上しました。

「こんな棒が何よ!!」

彼女はキューケースからザンボッティを取り出すとベランダに直行し、干していた布団を叩き始めたのであります。

 

パンッパンッ

 

谷やんの正座が土下座に変わるのに多くの時間を必要としませんでした。
「そ、それだけはやめてくれー!! やめて下さーい!!」
布団を叩く時も、ザンボッティのシナリはすばらしかったといいます。

 

この事件は社会現象を生み出しました。
まず 「ザンボッティ事件」以後、谷やんのキューは「布団たたき」と呼ばれるようになったのです。
佐々木小次郎の愛刀は並外れた長刀で「物干竿(ものほしざお)」と呼ばれたそうですがこの辺りに因んだものでしょう。
それだけではありません。
この事件の衝撃は大きく、特別な芸もない谷山浩之を武蔵小山撞球隊の最大派閥「ペチャンコブラザーズ」会長の座に押し上げる原動力になったのであります。

 

とある大学病院の研究によると、布団たたきはストレス解消にたいへん有効だそうです。

 

上の方で布団たたきの代用品に触れましたが、下の写真なども立派な代用品かも知れない。
ただしここではコメントは差し控えたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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