ビリヤード「スティンガー」以来すっかり埼玉ドサ回りが気に入ったBOSSは、次のターゲットを武蔵浦和の「NO9
DREAM」に定めた。
そこには井上直美プロ(JPBA)がいる。
『BOSSの回想』
わしが直美ちゃんと知り合うたころは、セーラー服着ておった。
ほっぺはランドセルとおんなじ「赤」じゃった。
さいたまは冷えるんじゃ。
じゃが、小さいころからテロリストみたいなブレイクじゃった。
それにしても大きゅうなったのぉ・・・
左:直美ちゃん 右:BOSS
やれやれ、何の因果で牛の面をかぶったのか・・・ 直美ちゃんはうさぎの耳だし・・・これって「ペアルック」?
こういうグッズが常備されてるということは、
(1)客層が若い
(2)イベントが多い
3Cの店の洗面台に「ポリデント」が常備されているのとえらい違いだ。
ってなことで、ウイークリーが開催されるというのでBOSSは行きました。
「NO9 DREAM」に。
なんと参加者22名!
しかも塙圭介、井上浩平のふたりのプロも飛び入り参加。
「うむ。ええメンバーじゃ。」
なんだかんだで予選を通過したBOSS。
決勝トーナメント初戦はこの男が待ち受けておりました。
塙圭介プロ(JPBA)。
じつは今春、「FUJIYAMAオープン」でBOSSはかれを倒している。
もう一度ここで倒せば、かれのトラウマは海よりも深いものになるだろう。
「おや。またキミか。FUJIYAMA以来だね♪」
BOSSの軽いジャブは、確実にかれのボディにヒットした。
わははは。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇ ◇
ここまで書いてきてふと気付いた。
このHP、球の解説を全然やっていなかった。
囲碁の解説までやっているというのに・・・
おお、神よ。お許しください。わたしはなまけておりました。
というわけで、今回は珍しく解説をしてみようと思います。
ただし相当難解ですよ。適当に読み流して下さいませ。
塙プロのブレイクはノーイン。
上の図です。
9番が穴前なのでこれを巡る攻防になります。
ここはシュートアウトでしょう。なお1番は6番が邪魔で右下コーナーには入りません。
さあどうする?
こういうのを選択してみました。
こうなりました。
さて、解説を始めましょうか。
まず1番を入れにいってみましょう。
ん? どこに?
あえて狙うとすればバンクで左下コーナーでしょうか。でもそれ、手球と1番がキスしますし、入らなかったらオシマイですよ。
3番をなぜこの場所に運んだのか、という疑問にここでお答えします。
じつはさっきまでは、1番をバンクさせて9番コンビ、というラインがありました。そのラインを3番で邪魔しにいったわけです。
ということで、入れにいく案はボツです。
次はセーフティーです。
これはいろんな方法があるでしょうが、最も自然なのは1番の右に薄く当てて手球を左方面に回してくる「裏回し」でしょう。
でも、これも高い確率でキスします。
以上のような事情で、塙プロはパスしました。
えっ?
「パスされてお前はどうしたんだ?」ですって?
それにお答えする前に、この局面で最も怖いのは何であるか、ということです。
それはズバリ、
フロック
であります。
ええ、ええ。行きました。行きましたとも。
中央付近のカタマリをめがけて1番バンクです。
どっかーん!!
9番入りましたよ。狙ったみたいに。
ほほほほー♪
でもひとつだけ申し上げておきます。
手球はね、一応右の短クッションにくっつけておきましたよ。一応ね。
フロックが決まらなかった場合の、ささやかな抵抗であります。
もうひとつやりましょうか。
上図です。
さあどうする?
「表回し」からセーフティー。
こうなりました。
ここで塙プロの撞き番。
正直なところ、どういうクッションを使ってもセーフの確率は低い。もしセーフでも、いい球が残ればサヨナラです。
さあどうする?
塙プロは8番バンクでした。
もちろんファール。
左上方面にトラブルを作りにいったわけです。
こうなりました。
解説はここまで。
「理想のビリヤード」というなら、例えば10セットマッチで10連続マスワリなどがそうでしょうが、わたしなどは年齢的にも「入れ合い」は望むべくもない。
今後もこういう「泥沼ビリヤード」に引き摺り込みたいと思います。
えっ?
結果ですか?
負けちまったぜっ!
いえーい♪
「今日はおもしろかった。来てよかった。」
試合後、塙プロに話しかけたら、
「いえいえ。ありがとうございました。ボクも楽しかったです。」
・・・・・
ありゃいい男だな。
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