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静岡放浪記2とJPA
  




11 /10(土)。
BOSSは静岡草薙球場にいた。
息子は約5ヶ月のリハビリを経たのちの「ケガ明け初試合」である。
行かねばなるまい。

 

前日は徹夜。車で行った。
球場に着いたのは朝6:30。試合開始は9:00。
BOSSは計画性のなさを嘆きながら球場の駐車場で深呼吸し、そしてひとりでラジオ体操を始めた。
早朝の空気はすがすがしい。

 

BOSS職務質問を受ける』

「オイッチニ、オイッチニ。」

ラジオ体操するBOSSに、警備員のおっさんが声をかけてきた。

「何してるだ?」

「ラジオ体操じゃ。」

「どこから来たずら?」

「東京じゃ。」

「なにしに来ただ?」

警備員はヒマなのだろう。職務質問してくる。

「 試合観戦に来た。わたしはプロ野球のスカウトマンである。」

「ほー。で、どこのチームのスカウトずら?」

 

 

 

 

 

 

バイエルン・ミュンヘンです。」

(註:バイエルン・ミュンヘンは欧州のサッカーチーム)

 

 

警備員は驚いた。

「そりゃスゲェっけ!! イチローがいるところか?」

 


 

 

 

 

「そうです。」

(註:イチローはいません)

 

こうしてBOSSは、草薙球場駐車場の特等席をGETしたのである。


 

試合が終わって、時間つぶしに三保の松原に行くことにした。
ここに来るといつも里心が芽生える。

三保の松原

 

 

『BOSSたばこを買う』

たばこを買いに行った。
販売機で買おうとしていたらおばあちゃんが店から出てきた。

「何吸うっけ?」

「えっ? ああ、ロングピースです。」

BOSSが販売機に100円玉を入れている間、おばあちゃんはずっと「ロングピース」のボタンをペコペコ押してくれた。
ポトンとたばこが出てきた。

「出てきただ。」

おばあちゃんはにっこり笑った。

 

ああ。静岡はいい人ばかりだ。


数カ月前に家の近所の自販機でたばこを買おうとしていたBOSSは、チャリに乗ったババアに追突された。
しかもババアは文句を言った。

「ちょっと! 何してんのよっ!」

東京のクソババアと静岡のおばあちゃんの差は大きい。



うれしかったので、おばあちゃんの店を撮影してみた。


BOSS球屋に入る』


右:嶋口プロ

せっかく静岡まで来てそのまま帰る手はあるまい。
静岡市内の「ファイブスポット」という店に行った。
3Cの嶋口プロの店である。
ポケット10台、3C3台、四つ玉3台。
いい店だ。
嶋口プロとの話に花が咲き結局朝3:00ころまで撞いたBOSSは、そのまま国道1号で東京に向かった。
目覚めてから44時間経っていた。

 

寝たのは朝8時。
こうしてBOSSは49時間起き続けてしかも静岡まで往復運転という前人未到の離れ業をやってのけたのである。

 

『ビーナスの出現』

BOSSが静岡を放浪しているころ、「根性S」は「TOM YAM KUN」相手に死闘を繰り広げていた。
たった5ポイント差の熾烈な2位争いである。
一進一退の攻防にケリをつけたのはノリコちゃんだった。
最終戦に登場したノリコちゃんはわずか9イニングで相手選手を一蹴するという快挙を成し遂げた。

 

「根性S」55ー45で勝利。
「TOM YAM KUN」を谷底に蹴り落とすことで、単独2位の座を死守したのである。


『出現』(モロー&BOSS作)

 

「根性S」幹部会は大活躍のノリコちゃんに称号を贈ることを決議した。

 

「ビーナス」

 

である。
これにより今後ノリコちゃんは

 


 

ノリコ・ドンゴロス・ビーナス

 

を名乗ることになった。
来期のジャパンオープンにも、この名でエントリーすることになるであろう。

 

『おみやげ』

静岡から帰還したBOSSはある決意をしていた。
3期連続でJPAプレーオフに進出したら、メンバー全員を料亭にでも招待しよう。
それも静岡の料亭。
なんといっても清水港を擁する静岡はサカナが旨い。
しかもいい店を見つけた。
料亭の外観だけでも紹介しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 
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