2007年4月29日(日)。
「ビリヤード山手」ハウストーナメントが開催された。
今回は第100回記念大会である。
出場者32名。
内訳は、半数が武蔵小山撞球隊、半数が他店からの刺客である。
しかもよく見ると「全関東選手権」参加者が6〜7名いるではないか。
「ほぉ〜。まあまあのメンバーが集まったじゃねぇか♪」
BOSSはニタリと笑った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
この試合に先立って、武蔵小山撞球隊は「コマーシャル作戦」を展開していた。
お知らせ!
ビリヤード山手100回記念大会が開催されます。
賞金はガッポリ出ます。
賞金以外にキューも出ます。
がんばって生活の足しにしましょう。
魚釣りの前に、川にエサをばらまく方法がある。
エサを求めて集まってきた魚を、まとめてやっつけてしまうのだ。
「まき餌」である。
この作戦は効を奏した。
他店の「生活困窮者」は、手もなく「まき餌」に群がったのである。
いかんせん「山手」のポケット台は4台しかない。
待ち時間もあり、試合は消耗戦の様相を呈した。
昼に始まった試合もすでに夜10時をむかえようとしていた。
長時間にわたった試合も、ついに終焉の時をむかえた。
参加32名の頂点に立ったのは「城南の虎」の異名を誇るBOSS。
準優勝は「ビリヤード界の女郎蜘蛛」志穂。
3位は「志穂のパシリ」野田という結果に終わったのである。
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