さざんかの宿
大川栄策
作詞・吉岡　治　作曲・市川昭介

くもりガラスを　手で拭いて
あなた　明日(あした)が　見えますか
愛しても　愛しても　
ああ　他人(ひと)の妻
赤く咲いても　冬の花
咲いて　さびしい　さざんかの宿

ぬいた指輪の　罪のあと
かんでください　思いきり
燃えたって　燃えたって
ああ　他人の妻
運命(さだめ)かなしい　冬の花
明日(あす)はいらない　さざんかの宿

せめて朝まで　腕の中
夢を見させて　くれますか
つくしても　つくしても
ああ　他人の妻
ふたり咲いても　冬の花
春は　いつくる　さざんかの宿

「演歌界のエイちゃん」こと大川栄策の名曲「さざんかの宿」であります。
いやー、いいですねえ♪
わたしなど風呂でうなるのは「旅姿三人男」と「さざんかの宿」に限られているのですから、まさに心の歌であります。
とくにすばらしいのは最後の「春はいつくるさざんかの宿」の部分です。このあたりはもう涙なしには歌えない。
そう。春はなかなか来ないのです。

『山茶花』（さざんか）

秋の終わりから、冬にかけての寒い時期に、花を咲かせる。野生の個体の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色は赤から白まで様々である。童謡「たきび」（作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂）の歌詞に登場することでもよく知られる。漢字表記の山茶花は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来し、サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれる。（Wikipediaより）

さてビリヤードであります。

上図の球です。
こりゃまたいきなり１番がちょっと隠れております。
ま、

ジャンプいっぱーつ！！

でもいいんですけどね。
ただ、クッション際の球に向かってジャンプさせるのはちと怖い。

ってなわけで、

カーブなんぞと洒落込んでみましたの♪

ナイッショー！！

小宮山（ロッテ）を彷彿とさせる見事な小便カーブ。
会場は狂喜乱舞、興奮のるつぼであります。
あなたは手を振ってそれに応えることでしょう。

ところが・・・

ありゃりゃ。
２番が見えん。

「仕方ない。技術をみせる時がきたようだな・・・ 」

あなたは小さく頷きます。
そして、

クッションです。
手球の正確さには外国航路の船長さんもびっくり。まるでレールの上を走るタイタニック号であります。

ナイッショー！！！

会場は郷ひろみのコンサート並みの大歓声に包まれる事まちがいなしです。
あなたは軽くステップを踏んじゃったりなんかしてそれに応えなければいけません。

ところが・・・

・・・・さ、３番が・・・・

もはやこれまで、であります。

思えばここまでよく戦った。カーブもキメた。クッションもねじ込んだ。それは苦難の連続だったのだ。
春はもう目の前まできていたのに・・・この世はつらいことばかり・・・

そのとき突然、あなたの脳裏になつかしい曲が流れます。
ここであなたは断固として熱唱しなければなりません。

春はいつ来るーさざんかの宿♪