対百合野プロ(JBC)戦でみせた「皇帝」スーケットの取り切り。(クラウドナイン・調布)
ドラマは百合野プロのセーフティーから始まった。
2番に当てること自体は簡単だが、問題はその後のマネージメントである。
スーケットは小考の後、2番を入れに行った。
見事に2番を沈めた手球は、狭い9番の裏を通ってあざやかに3番へのポジションをGET!
並みいる観客を沈黙させたスーパーショットである。
以後問題なし。
「皇帝」はあっさりと取り切ってしまった。
2番から3番はまさに世界ランカーの切れ味といえるが、わたしが注目したいのはその後のポジショニングである。
3番から4番に対する球2個分のフリ。
4番から5番に対する球数個分の押し。
絶対にフリをまちがえない。
人の筋肉というのはここまで正確なコントロールをできるものなのだ。
しかもこの試合は第1試合であった。
大歓声を前に、さも当然な表情で「皇帝」は撞き続けた。
ニクイ男である。
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