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DVDの解説(井上VS蔵之前)

 

前回に続きまして第3ゲームの井上VS蔵之前戦です。
随所にナイスプレーが見られますが、淳介さんの大マクリが圧巻です。

 

『井上VS蔵之前戦』

 

『第1ラック』

(井上3−蔵之前1 )撞き番井上(1:09:32)
9から6に当て引き。
次の11を右フリにして8・1・10のかたまりを壊す予定だったと思いますが、少し引き過ぎたようです。

 

 

(井上6−蔵之前1)撞き番井上(1:10:27)
10から7にチョコンと当てて7をラックの外に出したかったのでしょう。その場合の受けは1です。
7を蹴ることでブレイク候補が増えることと、何よりも6が左上コーナーに開通するのが大きいと思います。

 

 

『第2ラック』

(井上15−蔵之前7)撞き番蔵之前(1:14:50)
この局面で全部決めています。
13から6をチョコンと蹴ったのは1に出しに行ったのでしょう。
1は案外いやらしい位置にいます。


 

(井上15−蔵之前20)撞き番蔵之前(1:17:39)
5から逆を撞いて11に出しにいきましたが、少し弱かったようです。めずらしいミスです。


(井上15−蔵之前21)撞き番蔵之前(1:18:05)
やむをえず7−11コンビですが、こんなコンビを入れられたら困ります

 

 

(井上20−蔵之前21)撞き番井上(1:19:46)
ここはサイド越えのバタバタはどうだったでしょう。
この方がブレイクに対するフリ間違いは少なくなると思いますが、淳介さんは球が遠くなるのを避けたのでしょう。
実際、齢を重ねるごとに遠い球が見えなくなってきます。つらいところです。

 

 

『第3ラック』

(井上25−蔵之前21)撞き番井上(1:21:34)
6から引いて14に当て、ブレイクを作る予定。
その場合の受けは12ですが、9を行ければベストです。

 

 

(井上28−蔵之前21)撞き番井上(1:22:29)
4から回して11に出し、11を入れると同時に14をラックの外に蹴り出しブレイクにする予定です。

 

 

(井上29−蔵之前21)撞き番井上(1:22:58)
そのショットが少し弱く、この位置から11を入れても14には当たりません。
そこでもう一度12から11に出しにいきました。ナイスです。

 

 

(井上33−蔵之前21)撞き番蔵之前(1:25:38)
なんてこともない局面ですが、基本的なことですのであえて取り上げてみます。
8から7に引くのはこれ以外にありませんが、ここでちょろっと引いて7に出すのは不合格で、下図のように一旦左短クッションに入れるべきです。
理由を申しますと、例えば大きい試合の痺れる場面で8からちょろっと引くのは如何にも失敗しそうだからです。引けなかったら14に隠れますし、それを避けようとするとたぶん引き過ぎるでしょう。

いっそのこと短クッションを使う方がわかりやすいと思います。

 

 

 

『第4ラック』

(井上33−蔵之前27)撞き番蔵之前(1:31:40)
4から少し前に出して、次の2を入れると同時に3・6に当てる予定だったと思われます。
2に対してまっすぐになったので予定変更です。

 

 

(井上33−蔵之前32)撞き番蔵之前(1:29:44)
予定変更のその後です。
12を入れることで6が左下コーナーに開通することは確認済み。
ここから7−10−6−3−13の展開になりました。
見事なマネージメントだと思います。

 

 

『第5ラック』

(井上33−蔵之前40)撞き番蔵之前(1:31:40)
12から手球を6に当てる予定だったでしょう。
その場合の受けは9です。

 

 

(井上34−蔵之前42)撞き番井上(1:35:36)
勝負に徹するのであれば「セーフティー」をコールして10を入れるところでしょう。手球は少し押して穴前に残す要領です。
この球をグイーンと引いて6に当てたのは淳介さんのサービス精神です♪

それにしても見事な引き。「引きの淳介」の面目躍如です。

 

 

 

(井上36−蔵之前42)撞き番蔵之前(1:37:09)
普通の発想ですと15−2と入れ3でカタマリを壊すところでしょう。
3ブレイクにこだわる蔵之前さんは、15から逆を撞いて5に出し、そこからカタマリを壊しています。

 

 

『第6ラック』

(井上36−蔵之前57)撞き番蔵之前(1:41:06)
1から10に当ててブレイクを作りにいきました。10の左側に当てるのが狙いです。


 

(井上36−蔵之前58)撞き番蔵之前(1:41:32)
上図の続きです。
10の右側に当たったので下図のようになりました。
ここで再度10から12に当ててブレイクを作りにいきました。


『第7ラック』


(井上36−蔵之前62)撞き番蔵之前(1:45:24)
6から14に当てれば2が死んでいるとみました。
手球は6から引けば安全なのですが、押して長短から上の方に持っていこうとしたのでしょう。
結果的にスクラッチしたのですが、これが蔵之前さんのラストショットになりました。怖いものです。

 

 

(井上39−蔵之前62)撞き番井上(1:47:10)
さて下図です。
おもしろい場面ですが、さてこのパズルをどう解きますか?
気になるのは上長クッション際の8・11・15あたりです。ここは将来15を入れると同時に8を蹴ることになりそうですが、その場合の受けは13でしょう。
また左上の4と14ですが、15を左上に入れる前に4−14のコンビにいきますと、最悪の場合4が15の穴を塞ぐ可能性もあります。
何かと注意が必要なようです。

 

 


淳介さんは7から15へ出し、一気に解決する手段を選びました。

 


あえてここで私のプランを聞いてくださいませ。
まず3をデローンと入れます。そして次に14を入れ、手球は9と15の間を通して上(中央付近)に持ってくるのです。
3を入れることで5が左下コーナーに、14を入れることで4が左上コーナーに開通します。
上(中央付近)に持ってきた時にフリ次第でいきなり15を行くのもあるでしょうし、不自由であればそこで13を入れ15に出すこともできます。またこの時点で5が左下に開通していますので、これを使うこともできる。「一粒で二度おいしい」わけです。
どうでしょう?

 

 

 


(井上43−蔵之前62)撞き番井上(1:48:37)
少し前に書きましたが、上辺の15を入れ8を蹴った時13は受けになりますのでなるべく残しておきたい。
ここは3から逆押しで上に持ってくるのはどうでしょう。
5と13に対するフリによって施政方針を決めるわけです。

 

 

『第8ラック』

(井上50−蔵之前62)撞き番井上(1:51:41)
10は11の邪魔をしているだけでロクな者ではありません。
15から押して先に片付けておくのはどうでしょう。
つまり15−1−12ではなく、15−10−1−12です。
もしあなたが「ハードボイルドな14−1」を目指すのであれば、いきなり10から逆押しでカタマリを粉砕するのもあるでしょう。うまくいった時は気分爽快です。

 

 

 

(井上59−蔵之前62)撞き番井上(1:55:10)
残りがたった5つだというのにむずかしいものです。
ブレイクは11か14でしょう。
どれがいいのでしょうね。
淳介さんは2−6−11−5−14の予定。
他に14−5−2−6−11もありそうです。

 


2から11に出し、11−6−5−14。
どうでしょう?

 

 

あと少しですが、体力切れです。
おやすみなさい。

 

 

 
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