「おちぶれました。もうダメ。」
こんなボヤキを始めて、はや数年。
まったくもって入りませんな。
噂によりますと横浜の一部地域では、失敗するとため息混じりに「おちぶれたのぉ〜。」と広島弁でボヤくのが静かなブームだそうな。
モノマネが登場したわけです。
ナメてんじゃねえのか?
さて先月でしたか、大阪に行って某プロと対戦していて大変な発見をしたのです。
それは、わたしは1時間600円支払っていながら実際には50円分しかプレーしていないということ、それに気付いたのです。
わたしは椅子に座っているだけでした。
こうなりますと気になるのは椅子の品質でありますが、それはじつに腐っておりました。
ギーギーと妙な音がする上に、クッションは昭和45年式のカローラ並みだったのです。
痔になるわい!
ビリヤードの試合に負けた時の言い訳ほどその人のセンスが問われるものはありません。
「台が合わなかった。」とか「球まわりが悪かった。」なんてのは平凡すぎて問題外です。
そんな言い訳を聞かされたところで、相手は
あっそ。
と答える以外にない。
こういうのはいけません。
わたしは新宿の試合で負けたときはもっぱら「オゾン層」のせいにしておりますし、かつて試合中に穴前でガコガコしたときは運営に向かって叫んでおりました。
この台、ドンキで買ったんじゃねえのか!?
さて、座りっ放しのわたしはプロにインネンをつけました。
「 キミが強いのはよくわかった。ところでわたしは1時間600円支払うわけだが、その内訳は台が50円、椅子が550円である。1時間550円の椅子とは豪勢なものだ。然るにこの椅子はなんであるか。腐っているではないか。」
「次に来るまでにピエール・ジャンヌレに替えとけ。」
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デザインbyル・コルビュジェ&ピエール・ジャンヌレ
気になるお値段は36万8000円だそうです♪
ここに至ってわたしは悟ったのです。
「台ではなく椅子にインネン付けているようでは、ワシも終わりだな。」
そう。
ビリヤードはもうあきらめた。
昔はもう少しくらい入ったこともあった。だが、過去の栄光に生きるほどわたしはオジンではない!!
新しい趣味を模索することにした。
これです。和笛。
どう?
「ダンディ」をモットーとするわたしのイメージにピッタリではないか♪
えっ? なぜ和笛なのかって?
宮本武蔵のお通さんに憧れているんだよっ♪
悩めるわたしに友人からの誘いがあったのです。
「いっしょにオペラやりませんか。」
これです。
軽井沢の別荘族が集まって週1回練習しているそうな。
これに加わることにしたのです。
『BOSSのつぶやき』
わたしゃ野球部で鍛えたおかげで声は大きいっす。
上野動物園でゾウさんのパオーといい勝負でした。
ビリヤード好きのみなさんよいお年を。わたしはホセ・カレーラスを目指します。
ごきげんよう♪
ホセ・カレーラス
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