９ ／２9（土）。
「根性S」はJPA目黒・品川地区の第３戦をむかえた。
対戦相手は今シーズンからJPAに参戦した新チーム「GMC」である。

特集『GMC』が行く

なんてことはない。
「根性S」から枝分れしたのが「GMC」である。
つまり

株式会社「根性S」目黒支店

それが「GMC」なのだ。
はやい話が

「根性S」の二軍である。

新チーム結成に際してチーム名が募集された。

●まむし
●カミカゼ
●輪廻解脱
●リメンバー・パールハーバー
●さんまの塩焼き
●ギブミーチョコレート
●むじな
●どすこい

有力視されていた「まむし」と「カミカゼ」は却下され、そして選ばれたのが「GMC」だった。
そもそも「GMC」とは何の略であるか？
かつてBOSSは「GMCタイフーン」というおそろしく速いアメリカ車に乗っていたことがある。
その「GMC」かと思っていたら違った。
「GMC」とは

ギブ・ミー・チョコレート

の略だったのだ。

ああ・・・

『BOSSビリヤードアカデミー』

（ひろこレスト）

このレストはどう表現すればいいのだろう。
親指を頭に例えれば

「うつぶせで寝ていたおっさんが突然頭をピョコンと上げたレスト」

その時おっさんはつぶやいたにちがいないのだ。

「んだ。」

（みちこレスト）

手球と手の距離感はとてもいい。
親指がグニッと曲っているところを見ると、器用なのかもしれない。
ただしここで「立てキュー」にする意味はあまりない。
手の平を台にベチャッと置くほうがいいだろう。
敵の銃撃を避けるときは、地面にベチャッと這いつくばるのが有効である。

（のりこレスト）

さすがにレベル２ともなるとレストの形状が違う。
底辺が広く安定感がある。
ただ気になるのは中指だ。
中指の先っぽがクニッと曲っていることに何か意味があるのだろうか？
爪の手入れは行き届いている。

「GMC」の特徴は偏差値が高いことである。
メンバー全員がTOEIC９００以上というのはおそらくJPA参加全チーム中随一だろう。
作戦タイムはもちろん英語。
その姿は「国際交流使節団」そのものなのだ。
ただし「球TOEIC」は点数が低いようだ。

「スクラッチって何？」

「キューって何？」

◇ 　◇ 　◇ 　◇ 　◇ 　◇ 　◇ 　◇ 　◇ 　◇

「根性S」は楽勝気分に浸った。
よもや負けることはあるまい。
「GMC」に負ける可能性は「座頭市に石をぶつけられる」よりも低いだろうと誰もが思った。
参加者不足に悩む「根性S」は、なんと対戦相手から選手を借りるという奇策に出た。
まるっきり「いなかの草野球」。
余裕の作戦である。

そして「根性S」は負けた。
４８ー５２

天変地異といっていい。

第１シーズン地区優勝、第２シーズンプレーオフ進出、JPAリーグ７連勝など数々の栄光に輝く「根性S」は、破竹の３連敗を食らったのである。