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チャレンジマッチ観戦記2005/3/17(クラウド・調布)
ラルフ・スーケット

彼の玉こそは、「ビリヤードのお手本」といえるかも知れない。
派手さこそないが、自然なライン取り、完璧なポジショニングで一つづつ丁寧にポケットインしていく。
先玉をポケットに「入れる」というよりも「流しこむ」といった表現の方が適切かもしれない。
そして何よりも驚かされるのは、その集中力である。
19:00から4:00までの9時間。彼は一度の休憩もとらず黙々と撞きつづけた。その間、相手がプロでも女流でも同じ内容ですこしも乱れることがなかった。

 

下の2枚の写真は彼愛用のJOSSである。
尻の部分が個性的で、彫刻をほどこした金属が巻かれている。わたしは金だと思っていたが写真から察すると銀かもしれない。
赤い部分が何を意味するのか不明だが、骨付きウインナーに似ている。

グリップはコーティングしている。
重量は聞き忘れた。




華と散った英霊たち
上の写真は、祖国日本を守るため一本の棒を片手に敢然と敵に立ち向かい、そして華と散った者たちの遺影である。


番外編
こんな感じ。観客が多い
積み木で勝負


わたしはいきなり彼に質問した。
「君は『皇帝』と呼ばれているそうだが、わたしは『BOSS』と呼ばれている。『皇帝』と『BOSS』とではどちらが偉いと思うか?」
彼は答えた。
「BOSSです。」

 

「皇帝」と呼ばれる男ラルフ・スーケットは、如才ない紳士だった。

 

JAPANオープンに出場するために来日した彼は、3/17の夜、クラウドナイン(調布)でチャレンジマッチを受けるという。
京王線沿線は、浦賀沖に黒船が出現して以来の大騒ぎになった。
さっそく防衛隊が結成された。
百合野隊長(JBC)以下総勢9名の突撃部隊である。

 

激闘9時間、突撃部隊が全滅したとき観衆が見たものは、頭まで真っ赤に染め玉台の前で仁王立ちしている「皇帝」の姿であった(かれは頭をまるめているので色の変化がわかり易い )。
その姿はまさに赤鬼だったという。

 

「君子危うきに近寄らず」
わたしは積み木で勝負することにしたのである。

 

帰りの車中でふたたび質問した。
「『皇帝』というくらいだから、『ナポレオン』に改名したらどうだ?」
かれはケラケラ笑って答えなかった。
「じゃ、『ヒトラー』なんかどうだ?」
かれは、さらにケラケラ笑った。

 

こうしてわたしは国際平和の貢献に失敗したのである。

 

(注)
くだらん事ばかり書いているとお叱りを受けそうなので、ひとつだけタメになりそうな記事を載せておきます。
ラルフ・スーケット氏が普段最も留意しているのは「玉」よりもコンディショニングだそうです。コンディションが悪いと集中力の維持がむずかしいのでしょう。
彼は食べ物(カロリー)にものすごく気を使います。それはダイエット女性の比ではありません。特に糖分。コーラはダイエットコーラしか飲みません。

 

別れ際に彼は言った。
「BOSS。また積み木で勝負しようぜ。」
「いや。次はビリヤードだ。言っとくけどオレは強いぜ。」
「OK!」
彼はその日一番の大声で笑った。

 

ちょっとムッとした。

 

(お願い)
ピンボケ写真ばかりでごめんなさい。
どなたかいい写真がありましたらお送り下さい。
すぐに掲載いたします。

 


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