嫁さんの目を盗んで球屋に行く時、皆さんはどんなウソをつかれるだろう。
毎回毎回「床屋に行ってくる。」と言い残してニコスにやってくるのが高松さんである。
ビリヤードを始めて3年。
たまには「マージャンに行ってくる。」とか「ゴルフの練習をしてくる。」くらいのヒネリが入りそうなものだがそこは大工の親方、頑固一徹のかれはなにがなんでも「床屋」に通い続けた。
信念の男である。
ま、それでも5回に1回は本当に床屋へ行くらしく、彼のヘアースタイルは年がら年中サッパリしている。
ビリヤードを始めた動機を聞かれてただ一人「老後の楽しみ」と答えたのも彼である。
「老後の楽しみ」まであと15年くらいあるが、そのち密な計画性、遠大なる人生設計には脱帽せざるを得ない。
だが、彼のプレースタイルについては計画性は認められない。