球撞きは滅法うまいが女性には縁がない、という人は意外に多いが、球撞きがヘタッピ過ぎて交際していた女性にフラレたのはイタバくらいのものだろう。
なるほど同性の私から見ても彼の球撞きには心惹かれる部分はない。
モテる要素のないイタバがなぜナンパ集団の田中派に所属しているのか意見の分れる点であるが、少なくともそこに人生の不可解さと価値観の多様性を認めることはできるだろう。
いや、そんなことはどうでもいい。
とにかく彼はモテたい。ナンパグッズも欲しい。
もしエルメスがカップラーメンを開発したら、イタバは発売1週間前から店の前に並ぶであろう。
だが、モテるために球を撞くという施政方針がそもそも間違っている。というよりも選ぶ種目を誤っている。
生来の気の弱さから、格闘技に転向するのは無理だろう。
私は彼に勧めたい。
「君に残された種目は重量挙げあるのみ!」