当HPにこつこつ書いてきた「ハスラー列伝」がCUESに連載されだしてから３年以上が経ちます。
じつのところ最近になって文才が枯渇しましたので、このあたりで少し休憩するつもりです。
この連載を始めた当初から最終回は片岡久直に決めていたのですが、わたしとしては「現役選手は書かない」ことをモットーにしていますので、まずは彼が引退してくれないことにはどうにもなりません。

いえいえ、わたしもただ手をこまねいていたわけではありません。
ある日、積極策に出ました。

B「片やん。ちかいうちに取材にいくのでよろしく♪」

片「えっ？　あれって引退した選手を書くんじゃないの？」

B「そういうこと。だからはやく引退しろ。」

片「もうちょっと待ってぇな！」

目論みは外れました。
本人がやる気でいる以上しかたがない。困ったものです。

さて、その「ハスラー列伝」ですが、ある日突然に妙案が閃いたのです。
それは、今までに書いた選手を一堂に集めて試合をやってもらおう、というものでした。
そしてそれをビデオに撮る→売る→がっぽり儲ける→フェラーリに乗る。

わはははー♪♪

さっそく今までに書いた選手を思い出してみました。

○中島啓二
○小杉純一
○徳江衛
○蔵之前忠勝
○花谷勝
○井上淳介
○I

ただしこの中で、中島啓二と徳江衛はパライソの国、小杉はインドネシア、Iは娑婆にいるのかどうかもわからない。
というわけで、花谷さん、淳介さん、蔵さんの３人を江戸に呼んで１４−１なんぞをやってもらおうと思ったわけです。
あらためて紹介しておきます。

花谷勝

『花谷勝　全日本選手権戦績』
1971年（第4回）　　14ー1の部３位
1972年（第5回）　　ローテーションの部３位
1973年（第6回）　　14ー1の部優勝
1974年（第7回）　　ナインボールの部準優勝
1976年（第9回）　　14ー1の部準優勝
1978年（第11回）　ナインボールの部３位
1982年（第15回）　14ー1の部準優勝
　　　　　　　　　　ナインボールの部３位
1983年（第16回）　ナインボールの部優勝
　　　　　　　　　　14ー1の部３位
1990年（第23回）　14ー1の部優勝、総合優勝

井上淳介

『井上淳介　全日本選手権戦績』
1981年（第14回）　ナインボールの部３位タイ
　　　　　　　　　　14ー1の部優勝
1982年（第15回）　ナインボールの部優勝
　　　　　　　　　　ローテーションの部３位タイ
1983年（第16回）　ナインボールの部３位タイ
　　　　　　　　　　14ー1の部優勝
　　　　　　　　　　ローテーションの部優勝
　　　　　　　　　　総合優勝
1984年（第17回）　ナインボールの部優勝
　　　　　　　　　　14−1の部準優勝
　　　　　　　　　　ローテーションの部準優勝
　　　　　　　　　　総合優勝
1985年（第18回）　ナインボールの部３位タイ
　　　　　　　　　　14ー1の部３位タイ
　　　　　　　　　　ローテーションの部３位タイ
1986年（第19回）　14ー1の部３位タイ
1988年（第21回）　ローテーションの部準優勝

蔵之前忠勝

『蔵之前忠勝　戦績』
1979年　全日本選手権１４ー１の部準優勝
1981年　全日本選手権１４ー１の部３位タイ
1982年　全日本選手権ローテーションの部準優勝
　　　　　全日本選手権１４ー１の部３位タイ　　　　　　
1983年　全日本選手権１４ー１の部準優勝
1984年　全日本選手権１４ー１の部３位タイ
1988年　全日本選手権１４ー１の部優勝
2000年　エイトボールオープン３位タイ
2003年　エイトボールオープン３位タイ
　　　　　全日本１４ー１選手権準優勝
2004年　全日本１４ー１選手権優勝

わたしは取材に行くとずっと話しているわけではなく必ず１４−１の対戦を申し込みます。まあ、それが楽しみでやっているようなものですんでね。
年齢は花谷さんと淳介さんが７０才、蔵さんは６０才ですが、オジイだと思ってナメているとひどい目に会います。
蔵さんは「大阪１４−１研究会」の指導者なので申し上げるまでもありませんが、花谷さんも５０点ゲームを６回中２回撞き切っておられました。
彼らの全盛期はずいぶん前だったので「入れ」は落ちているにちがいないのですが、なんともおもしろい球を撞かれます。
うれしいのは、この企画を３人に伝えたところ３人揃ってやる気満々だったことです。淳介さんは「練習するので１ヶ月待ってくれ。」と燃えていましたし、花谷さんは撮影の２日後に眼の手術だそうですが「よっしゃ！　まかせとけ！」とのことでした。
元気なお年寄りです。

６／２０（日）AM１１：００ころから目黒「山手」でスタートの予定です。
時間の問題もあるので１４−１の６０点ゲームになると思います。
お暇でしたら見学にお越しくださいませ。
撮影が終わりましたら、３人のうちだれかをつかまえて対戦されるのもいいと思います。
ぜひどうぞ。