わたしはビリヤードと同じように野球が好きだ。
野球好きが高じた挙げ句、数年前にプロ野球退団者をあつめて「NPO(特定非営利活動法人)日本スポーツトレーナー協会」を発足した。
そこには魅力あふれる連中が集まってきた。
イチローや松井のような最高峰のプレーヤーがアメリカで活躍しているのを見るとうれしくなるが、一方でわたしは、たいへんな努力をして、ケガや故障に苦しみ続け、そうして遂に大した成績も残せずに引退していった選手たちがたまらなく好きだ。
実際プロ野球の世界の厳しさは想像を絶する。
高校球児だけで約16万人といわれる。それに大学野球、社会人野球を加えるといわゆる「プロ野球候補選手」は膨大な人数である。
そしてその中からプロに入団できるのは年間100人程度。
確率であらわせば、小数点の後に「0」がいくつ並ぶのだろう。
しかも100人が入団するということは、100人が退団するということなのだ。
ここでは「才能」でプロになった選手と「努力」でプロになった選手のふたりを紹介したいと思う。
この記事は以前「日本スポーツトレーナー協会」のHPに掲載していたが、サーバー屋が夜逃げしたため宙ぶらりんになっていた。
当HPは言うまでもなくビリヤードのHPだが、異種目のプロたちがどのような努力をしたのか、どれほどの涙を流したのか、それを知ることは無益ではあるまい。