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根性S箱根に行く 

 


 

事件は突然に起こった。
べろべろに酔っ払ったBOSSとおっさんがののしり合いを始めたのだ。

おっさん「おめえの碁はヘドロのような碁だ。」

BOSS「やかましい。お前の碁こそ女にモテない碁じゃ。」

 

◇  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

じつは武蔵小山撞球隊はビリヤードよりも碁が強い。
ビリヤードサークルで碁の団体戦をやれば、かなりのところまで行くだろう。
BOSSとおっさんがその双璧である。

 

おっさんはプロの碁打ちを夢見て、子供のころから英才教育を受けてきた。
プロにはなれなかったが、かつてどこかの新聞社主宰の囲碁大会で東京代表になったことがある。先代社長から「おまえは仕事はしなくていい。わしに碁を教えろ。」ということで就職したのが今の会社だ。
おっさんが全国大会の晴れ舞台で一世一代の大勝負を演じているころ、BOSSは賭け碁で小遣い稼ぎをしていたのだ。

 

ふたりのプライドがチャリーンと音をたてた。

 

これまでの対戦成績はほぼ互角だが、ふたりとも自分の方が強いと思っている。
血を見なければ収まらないことになってきた。

 

「よろしい。それでは箱根に宿をとろう。そこで白黒つけようじゃねえか。」
「んだ。望むところじゃ。」
「そうだ。ついでにみんな誘って根性Sの打ち上げもやろう。」
「うむ。ないすあいであである。」

 

とんとん拍子に企画は進み、碁と打ち上げを兼ねて箱根に出かけることになった。
解散した「根性S」のメンバーから、じゃこ、かおるちゃん、のりこちゃん。それにおっさんとBOSSの総勢5名である。
昭和囲碁史に残る名勝負に「鎌倉十番碁」というのがある。
今回の勝負はそれをパクった。
名付けて

箱根十番碁!

 

宿には露天風呂もある。料理もいい。しかも記録係としてじゃこがPCを持参することになった。
プロ顔負けの舞台は整った。
7/19、20。1泊2日の小旅行である。

 
   


若い頃、おっさんは毎週末になると箱根に来たそうだ。
昼は芦ノ湖に釣りに出かけ、夜は近所の連中と碁を打った。

 

 

 

ヒマ人だったのだろう。

 

BOSSとしては敵陣に乗り込むようなものである。

   

宿は「ホテルおくゆもと」。
大浴場のほかに部屋には露天風呂がある。
周囲は見渡すかぎりの山、山、山。

 

 

でかしたっ! おっさん!

 

 

   
   


料理は懐石ときたもんだ。

 

うまいっ!!

 

食事風景は「カモシカに食らいつくハイエナ」を連想させた。
「根性Sが通ったあとには一粒の米も残らない」

   


朝食も豪華。いったい何品あるんだ?
っていうか、こんな立派な朝食をいただいたのは何年振りだろう。

普段のひもじい食生活を思い、5人は食べながら泣いた。

 

二日目は「芦ノ湖周遊」。
ボートの運転手はおっさんである。
か、かっこいいではないか。

だが・・・

 

 

 

おっさんといえば↑↑↑こういう姿しか見たことがない。



「だ、だいじょうぶですか?」

 

一同は不安に震え、泳ぎが苦手なBOSSは転覆必至とみて遺書を書いた。

 

オ母サマ サキダツ不幸ヲ オ許シクダサイ

ワタシハ芦ノ湖ノサカナニナリマス

 

   
   
   
   

例によって、かおるちゃんは歌って踊った。
舟は大きく揺れた。

 

   
   
   



水族館に入った。
変ったサカナやぶさいくなアザラシがいて大満足。
すっかり子供になった一同は大はしゃぎしたのである。

 

 

そしてのりこちゃんはスイッチが切れた。

 

 

人を育てるのは山河である。
しばらく食欲不振に苦しんでいたBOSSは、箱根から帰って以来猛烈に食っている。まさに「育ち盛り」。
元「根性S」メンバーの健全育成を強くのぞむBOSSは、冬の温泉招待を決意した。
どこの温泉がいいのか。
「根性S温泉探索プロジェクトチーム」で現在調査は進んでいる。

 

 

 
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