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ビリヤード上達法6
   (運のつかみ方)




 

今回は精神論であります。

 

試合に臨むにあたって何を成すべきか。
練習? 当然です。
道具の手入れ? ごもっともでございます。
コンディショニング? 正解! ピンポ〜ンです。
でも考えてみたら、ハイレベルな試合になりますとこんなのは皆やっているのです。
なにか忘れていませんか?
万全のコンディションで集まった100名の選手たち。その中で勝ち抜いていくためにどうしても必要なもの。

 

それは、

 

「運」 であります。

 

 

皆さんはおっしゃることでありましょう。
「くだらんことを言うな。運が悪くても勝てるようにオレは練習してきたんだ。」

 

ほ〜、そうですか。
じゃお尋ねしましょう。

(1)相手はミス連発だが、まわってくる球はクッションばかり。
(2)悪夢のようなフロックを食らった。
(3)ポロッとミスした球が、ことごとく穴前に残った。
(4)必死で当てたクッションがスクラッチばかり。

これでもあなたは勝てますか?

 

「人事を尽して天命を待つ」
などと申しますが、ただ待っているのでは芸がない。
ここは一番

 

神仏にすがる

 

これしかないのであります。
なぁに、恥じることはありません。
宮本武蔵だって、一乗寺下り松の決闘に向かう途中、荒れ果てた神社にむかって思わず手を合せたというではありませんか。

(注)わたしはアヤシイ宗教の営業マンではありませんのでご心配なく。


  




問題は
「神仏へのすがり方」であります。
どのようにすがれば、本来5:5の運を6:4や7:3に持ち込めるのか。
ここでは「ゲンかつぎ」と呼ぶことにしましょう。

ゲンかつぎといえば時代劇にでてくるシーンが思い浮かびます。
出かける亭主のうしろで妻が火打石をカチンカチンと打つ。厄よけの儀式でありますが、こういった心の拠り所が勝負師にはどうしても必要であるように思える。

 

戦国武将は出陣の際に神酒と勝栗で必勝祈願したそうですし、カーレーサーにはマフラーをまたぐのを嫌う選手が多いと聞きます。
どの種のゲンかつぎが効能があるのか、そんなことはとても解明できるものではない。

 

ここでは一例としてわたし自身のゲンかつぎについてお話しましょう。
わたしは勝負事が好きで、馬・舟・麻雀から札・サイコロに至るまでおよそ手を出したことのない種目がない。
そして、勝負事についてはある信念を持っております。
それは、

「運やツキは消耗品である。」

 

ということであります。
たとえば、夜8時から麻雀に行くのであれば、夕方頃に軽く花札を始めます。わざと負けるとは申しませんが、本気で勝つ気もない。
これは、花札で負けることによって、

「運とツキをためる。」

 

という行為なのであります。
ところが意に反して「お子ちゃま花札」でペタペタと勝ってしまうことがある。
その場合は「サイコロ」が始まります。
万一ここでも勝ってしまったら、麻雀は断るしかないでしょう。

 

ゲームセンターなどで、何も賭けていないルーレットにアツくなっている方を見かけますが、わたしの理論上申しますと、勝負の世界に生きる者にとってこれは「運とツキの浪費」というよりも「自殺行為」であります。

 

以前わたしの家では「麻雀大会」がしょっちゅう開催されておりました。
必勝法があります。
あまり公表したくないのですが、客の履いてきた靴を裏返しにするのです。
これなども「ゲンかつぎ」の一種ですが、これは効果絶大! であります。
麻雀が始まるころになると、わたしは小声で妻に命じます。
「おい。この連中の靴を裏返しにしてこい。」

 

要は、方法はなんでもいいのであります。
試合前に知人にメールを送ったら強敵に勝てた、というのであればメールを送り続ければいい。
朝食に豆腐を食べたら優勝した。この方には豆腐をおすすめします。
大事なことは、
メールを送ったんだから、豆腐を食べたんだから、オレは勝てる!
それを信じることです。

「信じる者は救われる」というではありませんか。

ただし、

冬の寒い夜、パンツ一丁で屋根に上がって星をながめてみたり、
新宿駅のホームで突然演説を始めてみたり、

こういう「ゲンかつぎ」はご遠慮された方がいいと思います。

勝負師に奇行癖の人が多いのは、このあたりに起因しているのかもしれません。

 


 
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