まさに「天才」である。

かつてジャン・コクトーは世界的な詩人でありながら「ピカソに迫る」と評価されたほどの素描作品を残し、さらに映画監督であった。
囲碁６段、二級建築士、ソロバン５級、さらにピアノを弾き「毎日モテモテじゃ〜ん！」のBOSSをJ・コクトー以外のだれに例えよ う。
先月のサークル対抗戦MVPにつづく月例トーナメント制覇。
しかも内容が際立っている。
辞書で「皇帝」を調べたら彼の写真が載っているであろう。

だが彼には悩みがある。
大鵬に柏戸がいたように（古くてスマン）、星飛雄馬に花形満がいたように、彼にはライバルがいないのである。
ああ孤高の戦士よ。
ああただ一人座禅を組む修行僧よ。

BOSSの家の前に観光バスが止まる日も近い。
「皆さま、右手に見えますのがBOSS邸でございま〜す。」

やれやれ。

２００４年１2月１1日（土）１８：００から月例トーナメントが開催された。
今回は出場者１3名。
熱戦をくりひろげた結果、優勝BOSS（A級）準優勝田中（A級）３位中岡（A級）４位市村（A級）で幕を閉じた。

２００４年度最後の月例トーナメントである。
参加者全員気合い十分の今回は有線放送を止め、携帯のマナーモードを強制し、さらに池田淳一も「Want You！」を自粛するなど店内はワールドカップ並の緊張感に包まれた。

だが今大会は「BOSSのBOSSによるBOSSのための大会」だったといえよう。
１回戦であっさり敗者ゾーンにまわってから闘魂に火がついた彼は、その後失ったセットがほとんどない完璧なプレーで一気に優勝まで駆け上がった。
BOSSをステーキに例えれば、他の選手はハッパやイモのようなものであろう。
「気合いだけでは勝てない。」
そのことを自ら示した彼は、他の選手団を沈黙させると同時に第一人者の貫禄を見せつけたのである。

さていろんな出来事のあった２００４年もあとは忘年会を残すのみとなった。
ニコスとポケットの合併により選手層に厚みを増した武蔵小山撞球隊だがまだまだ知名度は低い。
他店のトーナメントやオープン戦などに積極的に参加するべきだろう。

最後に２００５年度の私の目標を記しておきたい。

（１）武蔵小山撞球隊のテーマソングをつくる。
（２）月例トーナメントにプロを招待する。
（３）女性メンバーを増やす。

なお（３）についてはナンパ軍団の田中派に期待していたが、来年度も状態が好転しない時は他店の女流選手を生け捕ってくるなどの強硬手段が発令される場合もあることを付記しておきたい。