サイトトップサイトトップサイトトップ
corner
マップ
サイトトップ
サイトトップ
選手
掲示板
掲示板
リンク
 
サイトへの
お問い合わせ

left_down_right
left_down
いちかわ日記 〜ハスラーへの道〜
ビリヤードポケット新参者の坊主です。
玉歴半年、菅野さんに玉を教わり、ボスに物理を教わり、諸先輩方のご指導のもと日々精進する、いやしようと思っているインド好きの僧侶です。


そんなおり、デビュー戦となるC級ハウストーナメントのお誘いがあり、参加させていただく次第になりました。
その参戦記を書いてみたいと思います。


当日試合前
まず朝ポケットにつきしばし時間を過ごすが、普段とは店内の様子が違う。
第一に人が多い。参加者は16人を数えた。
初めておめにかかる人も多く、僕の目からは全員歴戦の猛者にしかみえない。
そんな猛者どもに囲まれ軽い肩慣らしをしていると、普段通り威厳に満ちあふれた菅野さんからすこぶるざっくばらんなルールの説明があった。そしてトーナメントの抽選であり、第一試合の始まりである。


第一試合
「さあ、がんばるぞ」とテーブルに向かうと、見慣れない感じに玉が二つおいてある。
隣のテーブルを見てみるとなにやらそのたまに向かって二人の男達が構えているではないか。
これが世に聞くバンキングというやつかと、直感的に察しはした。しかし、チョキを出してブレイク権を得ようという当初のもくろみはもろくも崩れ去った。
見よう見まねで突き、ブレイク権を獲得できたのは仏の御加護としかいいようがない。
そしてブレイク、試合開始である。
しかし緊張していたせいかあまり試合中の記憶は鮮明ではない。
とにかく8番9番あたりが、運良くナイス配置で回ってきてポコッといれた感じである。
結果は3−0で勝ち。
日常生活では味わいえない緊張感から解放され、すこぶる気分が良かった。


第二試合
7番以降の玉は普通の玉ではない。緊張の貯金箱である。
相手と僕で交互にはずしあっているだけで、雪だるま式に緊張が増えていく。しかしふと相手を見ると僕以上に緊張しているように見えた。
結果は3−2で勝ち。

第三試合
ポケットの大先輩Kさんと対決。
見えない先玉をバンクで当て損なったら、A→Hコンビ、B→Hコンビとあっという間に連取された。
9番の配置は常に見るべしという教訓とともに、0−3で負け。


第四試合
初めて4番台で突いた。なぜか全てがうまくいった感じで、3−1で勝ち。

これにて予選ラウンド終了。再びトランプを引き、決勝ラウンド。

準決勝 Kさんとのリベンジマッチ。
緊張していて全く覚えていない。1番台はギャラリーも多く、緊張する。
結果は3−1で勝ち。

決勝
決勝の相手は、陸上自衛隊富士駐屯地勤務戦車部隊所属の砲雷長さん、に見えるひと。玉をねらう様子が戦車砲で標的をねらうようであり、方位よーし、角度よーし、はなて!という感じである。
二つ先取され、二つ取り返したが、戦車砲の前に撃沈。南無阿弥陀仏。というかんじであった。
するとどうだ、今まで無表情で玉に狙いを定め続けていた砲雷長が豪快なガッツポーズとともに「やーったー」とほえたのである。その時初めて、彼も僕と同じように緊張し、そして僕よりも一心に玉に集中していたということに気づいた。
結果、3−2で準優勝。


以上のごとく、僕のデビュー戦は終了した。
あまりにも学ぶことが多く、充実した一日を過ごした気がした。

ここで一句。ならぬ、インド式論証式。
ビリヤードはすばらしいものである。精神の集中とその後の解放をもたらすものであるから。
おおよそ精神の集中と解放をもたらすものはすばらしいものである。
禅の如し!

                                 
                                                   以上


 
Copyright(C),Billiard Pocket. All right reserved.

inserted by FC2 system